屋根葺き替えに使用する屋根材の種類

屋根の葺き替えリフォームや修理で使われる屋根材には沢山の種類があって、その素材ごとにメリットとデメリットがあります。

粘土瓦

粘土瓦は粘土をこねて焼いた素材で、デザイン性に優れていて耐用年数も長い特徴があります。

さらに熱を通しにくく断熱性に優れているため、夏は涼しくて冬は結露が付きにくいです。

それ以外にも、厚みがあるため防音性にも優れています。

欠点としては粘土を焼く為時間と費用が掛かり、重量があるので耐震性を損ないます。

セメント瓦

セメント瓦は、セメントやコンクリートを固めて作った瓦です。粘土に比べて焼く必要がないので、時間と費用を抑えられる特徴があります。

さらに気密性が高く断熱性にも優れていて、防音性能も高いです。

だけど粘土素材より耐用年数は短く、重いため耐震性も下げてしまいます。

粘土瓦と違って、定期的に塗装を塗り替える必要もあります。

トタン屋根

トタン屋根は、亜鉛でメッキした鉄の薄い板で出来ています。

薄い鉄板なので軽量で耐震性に優れていて加工が容易で工期が短く、リフォーム費用は低いです。

但し鉄板なので錆びやすく、塗装を繰り返す必要があり耐用年数も短いです。

断熱性が低くて夏は暑く冬は結露しやすく、防音性は低いです。

銅板屋根

銅板屋根は、錆びても劣化し難く耐用年数が長く、塗装不要で軽量なので耐震性にも優れています。

銅板は高価なため、リフォーム費用が高くなる欠点があります。

スレート屋根

スレート屋根はセメント材で作られた化粧スレートと、天然の岩石を削って作った天然素材のものがあります。

瓦屋根よりも軽いため、耐震性が高くてリフォーム費用も安く済みます。

但し薄いコンクリートや天然岩石で出来ているため、割れやすい事や、定期的に塗装をしなければならない欠点があります。

アスファルトシングル屋根

アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維とアスファルトと石材で作られたシート状の加工板で出来ています。

金属が使われていないので錆びる事が無く、強度も高く割れにくく軽量なので耐震性にも優れてます。

但し軽すぎるため強風で飛ばされやすく、表面にカビやコケが生えやすい欠点もあります。

最後に

近年では、いろいろな素材の屋根材が販売されており、耐久性や美観、性能が進化しています。

屋根リフォームや屋根修理を行う際には、複数の屋根材を比較して選んでいくと良いでしょう。

屋根修理の場合には、決まった適性の屋根材がありますので、施工業者と相談していく必要があります。

雨樋(あまどい)と雨漏りの原因

雨漏りと聞くと屋根から発生するイメージが強いかもしれませんが、実は雨樋から雨漏りが発生するケースも非常に多く見られます。

雨樋(あまどい)とはどうもようなものなのかというと、雨が降った時に屋根から落ちてくる雨水を受けて地面に流す樋のことを指しています。

雨樋が雨漏りする理由

枯葉の詰まり

なぜ雨樋から雨漏りが起きてしまうのかその原因は、横樋に枯れ葉やゴミ、泥などが詰まることです。

横樋にこれらのごみが詰まると、最終的には四隅の集水枡にもごみが詰まることになり、水を流すことができなくなってしまうでしょう。

その結果として、水を地上に流すことができずに、様々な場所に流れ落ちることになります。

もしもこのような状態で大雨や台風、豪雨などの自然災害が発生してしまった場合には、オーバーフローの原因にもなるでしょう。

特に葉っぱやごみなどが多くなる特徴としては、家の近くに大きな木があったり、神社や公園、小さな林などがあるケースです。

小さな葉っぱや花びらなどがたまり詰まってしまうだけではなく、場合によっては雨樋に植物が生えるケースも見られます。

このような状態を放置しておけば、雨が降るたびにバシャバシャと騒音がすることになったり、壁にも汚れが付着する原因を作り出してしまいます。

屋根の形によっては、水が詰まってこれが逆流し、家の継ぎ目から雨水が入り込むことも考えられます。

砂や土の詰まり

また屋根材の下地で使われている砂や土が詰まるケースもあります。

特に土ぼこりが多い地域となると、この土ぼこりがつまりの原因を作り出すことも考えられます。

瓦屋根の下地に土を使用しているとなると、その土が流れてつまりが発生することもあるでしょう。

こうなると屋根の耐久性もかなり弱まり、早い段階で屋根の修理やリフォームが必要になることが予想されます。場合によっては緊急性がある可能性もあるため、できる限り早く業者に依頼することが大切です。

問題の箇所を掃除してつまりの原因になっているものを除去することによって、雨漏りは止まるでしょう。